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民泊施設の運営コストについて考える 熱源編

民泊施設の運営コストについて考える 熱源編

こんにちは。みらい行政書士事務所の安藤です。
今回のテーマは宿泊施設の運営コスト削減についてです。
数ある出費の中で身近にあるもの。それが電気水道ガスの光熱費ですがこれらは意外とバカにできない経費のひとつ。
その中でもこれから宿泊施設を計画中の方にお湯を沸かすために必要となる熱源について考えてみます。

目次

熱源について

ガスの専門家ではないので詳しいことはさておき、お湯を沸かすために必要となる熱源としては主に都市ガス、プロパンガス、そして電気の3種類になります。
※民泊新法においても浴室は必要ないにせよシャワーは必要です。(水だけで充分という海の家的な方には不要かもしれませんが。(^^;)
似ているようで三者三様それぞれ特徴があります。違いを見ながら初期コストやランニングコストをそれぞれ検討していきましょう。

都市ガス

日本人にとって一番メジャーな熱源になるのではないでしょうか。
都市ガス=ランニングコストが安いという図式ができあがっており賃貸物件の売りとしても使われていますね。
(賃貸物件のチラシの隅に「都市ガスでお得!」など)
実際のガス料金が下の図になります。
ガス料金表 ※西部ガスの場合

◆西部ガスでは最近ヒナタメリットというガスを多く使う家庭でメリットが出る契約があるようです。
また電力自由化に伴い西部ガスの電気プランも同時契約でお得になるとのこと!
ヒナタメリット https://www.saibugas.co.jp/home/hinata_merit/
逆にデメリットとしては自分の物件にガス配管をひいてくる際の工事が高額になることでしょうか。
プロパンガスではガス業者が設置料金を負担してくれるケースもあるに対して、地下埋設の配管を延長したりアパートの各配給管まで管を壁に這わしたりと結構な費用が掛かります。
一概にいくらというわけではなく、既設配管の調査の上見積りが出てくるのですが私が知っている限りでは6世帯のアパートでも3桁だったこともあります。

プロパンガス

プロパンガスについては液体化したガスをプロパンに詰めて供給しているもので、都市ガスのような地下をはつるような配管工事が不要です。
そのため都市ガスがきていない山間部などにもよく使われています。
皆さんも敷地にボンベが置いてある建物を目にしたことがあるはずです。
料金については一般的に都市ガスよりもランニングコストが高いといわれています。
プロパンガスについては、各社自由にガス料金を設定しているので契約条件によって異なりますがガス料金が高い原因としては、物件へのガス設備を設置する際の費用が毎月のガス料金に含まれているケースが多いためではないかと言われています。
ただし、これから物件にガスを引くオーナー様にとっては何十万~何百万円もする設置費用が不要になる点や築年数が経つアパートなどで各戸の給湯器を交換するような場合については、一部負担を行ってくれることもあり負担額が少なくなる傾向があります。
(賃貸物件の場合入既存入居者分は退去するまで同一料金としてくれる場合もあります)
なので一概にこれはダメって決めつけるのではなくそれぞれのコストを天秤にかけて考えたいところです。

電気(オール電化)

最後に最近はやりの電気温水器やエコキュートを利用したオール電化住宅のケース。
実際私も今まではプロパンガスのアパートに住んでいましたがオール電化住宅に住み替えて毎月のコストが下がったことを実感しています。
太陽光発電との組み合わせもよくランニングコストが大きく削減できます。
(電気料金のみでガス料金がないのが精神的にも良い効果があるような気もしますが…。)
しかも夜間電力プランに申し込んでいれば、深夜の安い電力時にお湯を沸かし貯蔵してくれます。
寒い冬でもガス給湯器と比べすぐにあったかいお湯がでるのでとっても快適です!
ただ、一般的な家庭用のものだと多人数が短時間で使用する民泊施設の場合、使用湯量が貯蔵タンクの容量をすぐにオーバーしてしまいお湯が沸くまで次の人が入れないといったことも起こり得そうです。
民泊のような宿泊施設でこれ結構なクレームになり得ますよね。
もちろん業務用の大容量のものもあります。
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/diahot/product/highcapacity/index.html
ただ、実際には温水器を設置する場所も必要になりますし設置工事も必要になります。
そして大きなデメリットとしてはなんらかの原因で停電した時にお湯が使えなくなるといった点です。
※東日本大震災に時に一番に復旧したライフラインがプロパンガスだそうです。

まとめ

以上3つの熱源についてメリットデメリットを挙げてみました。
それぞれの特徴があり、民泊施設の規模・場所・敷地などによっても制約もありますがご自身の施設計画の参考にしていただければ幸いです。
余談ですがプロパンガスと都市ガスでは給湯器やガスレンジが異なります!
見た目はほぼ同じなのですが誤って使用すると火災などの原因となるため、設置間違えには要注意です。(器具に書いてあります)
またガス漏れによる二酸化炭素中毒などの事故を予防するためにも、ガスを扱う施設には消防設備だけでなくガス警報器も設置し安全に利用できる施設をつくっていく必要があります。
 
 

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